開票速報でAIの分析結果を示すのは日本初
生放送で日本初の試み
これまでの選挙の開票速報においては、専門家が当落の要因をどう解説するかが一つの柱となっており、様々なデータをもとに当落の要因を説明できるAI技術の活用が期待されます。
2021年衆議院選挙で、選挙当日に情勢を報道するための分析AIとして、Wide Learning™が日本で初めて生放送にて活用されました(※1)。
激戦理由を発見
今回、激戦となった選挙区について、その激戦理由の発見に焦点をおきました。
これまでの常識や、「この人は強いから」「この政党は勢いがあるから」などの主観的な理由ではなく、具体的で根拠がわかりやすい理由です。 過去データから計算された重要な組み合わせとその当選率・落選率に基づいて現在の候補者を当てはめ、AIならではの分析を実行しました。
図は激戦区の報道画面の例ですが、上の候補者と下の候補者が票を競っている理由を、それぞれの候補者の強み・弱みとして表示しています。
画面の見方を、上の候補者を例にとって説明します。この候補者の強みは「前回出馬+複数回当選+政党支持率上向き」で「過去の当選率 90%」とあります。これは、「前回出馬して、かつ、複数回当選していて、かつ、所属政党の支持率が上向き」の条件に当てはまる過去の候補者のうち、90%の候補者が当選していることを示しています。
この例では、それぞれの候補者において、強みにおける過去の当選率と弱みにおける過去の落選率が拮抗しています。さらに、2人の候補者の強み・弱みと過去の当選率・落選率を並べてみても拮抗しており、まさに激戦と言えます。